物臭狸の『すみれ world』

yahooから引っ越し中 トライしています。 いろいろな すみれたち を紹介しています。

2015年05月

マルバスミレ(丸葉菫)<学名:Viola keiskei Miq.>
スミレ科 スミレ属 多年草

本州、四国、九州の丘陵や山地の道端や向陽~半日陰地の
崩れやすい斜面、落葉樹林下などに生えています。
葉は柔らかく、卵形~卵円形で、基部は心形表面は緑色、
裏面は淡い緑色で、両面ともに毛が多い。
葉が丸いことから丸葉菫と呼ばれます。
(葉が丸いのは本種だけではありませんけど)
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撮影日 2015.04.26: 群馬県

花期は4月~5月。花はふつう白色ときに淡紅色を帯び、径2cm前後。
割に多花性で多くの花をつけ見事な株に出会うことも多いです。
距は太くてがっしりしていて紅色が入るものが多いです。
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以前は毛が多いものを毛丸葉菫ケマルバスミレ)とし、
 毛のないものをその変種として丸葉菫マルバスミレ)と
 していましたが、毛の生えていないマルバスミレは
 ごく稀なため、最近では両者を同一種として「マルバスミレ
としています。
側弁の基部には毛があるものと無いものがあり、
毛があるものを品種ヒゲケマルバスミレ(f. barbata)とされます。
ヒゲケマルバスミレ意外と多く見かけます。

私は髭で分ける必要があるのか疑問なんですが・・・

アカネスミレ(茜菫)
<学名:Viola phalacrocarpa Maxim.>
スミレ科 スミレ属 多年

道端、法面に花をたくさん付けていました。
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撮影日 2015.04.17: 群馬県

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まるで花手毬のようでした。

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日本各地の丘陵地、雑木林や草地、畑の土手などの
明るい林縁や草地に多く見られます。

葉は、長さ4cm前後で通常サジ形(三角状卵型)ですが、
 円形に近いものから長三角形まで変異が大きい。
 全体に毛が多いのが特徴です。

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サジ形といわれる葉型が良く分かります。

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花期は4月~5月
 濃紅紫色の花色を”茜(あかね)色”として名前が
付けられました。
 側弁の基部に白い毛が生える。

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側弁の基部は狭まりぎみで中が見えにくい。
 子房にも毛がある。距は長さ6~9㎜と長く、
 細くて短毛が生えています。

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エイザンスミレ(叡山菫)
<学名:Viola eizanensis (Makino) Makino >
スミレ科 スミレ属 多年草


エイザンスミレはたくさん記事が有りますのでご覧ください。


特徴的な切れ込んだ葉、わりと大き目のふくよかな花、薄い紅色
それに香りもあって 大好きなスミレのひとつなんです。
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撮影日 2015.04.26: 群馬県
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撮影日 2015.04.18: 群馬県
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撮影日 2015.04.26: 群馬県

わりと個体数も多く分布していて、花色も色々なものが見られます。
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白っぽいものも多いですが、
本当の白花(シロバナエゾスミレと呼ばれます。)はあまり見られません。

シロバナエゾスミレ
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撮影日 2015.04.12: 群馬県
(紫条がわずかに見られますが、距も白く株全体的に緑色で赤味が
無いことから本当の白花と判断しています。)

※ 本当の白花
白っぽい花をつけるものは色々なスミレで見られます。
どの程度のものを白花とするか・・・(白花◎◎スミレの定義)
基本的に花弁全体に色が無く白いもの、距も真っ白なものと思います。
赤系の色素が無いため株全体が緑色になっているもの
いわゆるアルビノといわれるものと思っています。

本当の白花という表現を使いましたが、ただ白っぽいだけでは偽の白花?
ということになってしまうのかもしれません。
白花にこだわるのなら定義をはっきりとしておかないとです。
やれ、乙女タイプ(距だけに色が残るもの)だとか
白花だとかやたらこだわる人もいるかもしれませんが
わたしもそのひとりかな
『おや珍しい、白花ですね。』一言で済む話ではないでしょうか。

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