2015年03月30日 アオイスミレ アオイスミレ (葵菫) <学名:Viola hondoensis W.Becker et H.Boissieu > スミレ科 スミレ属 多年草 日本各地に分布する日本特産種といわれます。 湿性の高い林床などを好む早咲きのスミレです。 撮影日 2015.3.22 : 群馬県 全体に荒い白毛が多く生えています。 葉身は丸っこい卵形、基部は心形で、先端は少し鈍く尖リます。 葵の御紋のフタバアオイの葉に似ていることから葵菫と 呼ばれます。 《花日記のフタバアオイ記事》 3月中旬~4月 花は淡紫色で白に近いものもある。 雌しべの花柱の先がカギ型に曲がる。 花後匍匐茎を出して増えます。 果実は他のスミレのように葉の上に伸び上を向かず、逆に下を向き、 地表に転がるようにして熟します。 果実は丸く熟し、径5-6mmで荒い毛を密生する。 果実が三つに割れて種子が姿を見せても、裂片は平らに広がり 種子がはじき飛ばされることがなく、そのまま下にこぼれ落ちる。 種子は白っぽい色をしており、大きなエライオソームがあり、 アリに運ばれることで散布する。 ⇒ ◎ 別名をヒナブキといい、これは特に大きくなった時期にその葉がフキに似ていることからです。
2015年03月29日 エイザンスミレ エイザンスミレ(叡山菫)<学名:Viola eizanensis (Makino) Makino > スミレ科 スミレ属 多年草 北海道の南部から九州に分布。5~15cmぐらいで地上茎は無い。 葉は3つに深く裂け、その裂片がさらに細かく裂ける。 花の色には変化が多く普通は淡い紅色、白に近いものもある。 花色の変化記事 ⇒ ◎ 唇弁には紫色の筋が入り、距の先はやや膨らむ。 花は直径2~2.5㎝前後。花弁の縁は波打っているものが多く 側弁基部には毛がある。 和名の由来は、比叡山に生えていることからきている。 香りもあり花も大きくて綺麗なスミレです。 何箇所か見て回りましたが開花はまだここだけでした。 別名:エゾスミレという。
2015年03月23日 ノジスミレ 2015 ノジスミレ(野路菫) <学名:Viola yedoensis Makino> スミレ科 スミレ属 多年草 低地の人里周辺や田畑の周辺など日当たりのよい乾き気味の環境を好む。秋田県~屋久島まで分布する。スミレに比べると草丈が伸びず、4~8cmにしかならない。花はスミレよりもやや青みの強い濃紫色で、直径1.5cm前後、花弁のふちが波打つ。側弁はふつう無毛。 撮影日 2015.03.21: 群馬県 咲き始めていました。 花には香りのあるものが多いです。 花弁に紫条(紫の筋)が多く有ります。 全体に白い毛が生えています。 花柄に毛が生えていて白く見えますね。 我が家の門柱前の道端にノジスミレが生えています。 蕾に色が付き始めていました。
2015年03月20日 タチツボスミレ だいぶ暖かくなってきましたね。 タチツボスミレがたくさん咲き出してきました。 撮影日 2015.03.15: 埼玉県 タチツボスミレ (立坪菫)<学名:Viola grypoceras A.Gray> スミレ科 スミレ属 多年草 春早く花の咲き始めの時期には茎が目立たないことも有ります。 ほぼ日本全土に分布しもっとも普通に見られるスミレで林縁や明るい林下に 生え、個体数が多く、いろいろな品種や変種に分類されています。 葉は長さ、幅ともに1.5~2.5㎝ぐらいの心形~から扁心形で縁に低い 鋸歯がある。葉の両面ともほぼ無毛、葉表の縁近くにまばらに 毛がある程度ですが変異も大きいです。 花は径2cmほどで淡青紫色(いろいろな花色が知られています。)です。 側弁は無毛。唇弁の距は長さ6~8mm程度。 ~ いろいろなタチツボスミレの変種や品種 ~ 『 すみれ world 』内での記事に跳べるようにしてあります。 ●オトメスミレ (f. purpurellocalcarata) 白花で、距に紅紫色が残るもの ●シロバナタチツボスミレ (f. albiflora) 距まで完全に白色のもの ●サクラタチツボスミレ (f. rosipetala) 花が桜色(桃色)になったもの ●アカフタチツボスミレ (f. variegata) 葉の表面の脈沿いに紅色の斑が入ったもの ●ケタチツボスミレ (f. pubescens) 茎や葉に毛のアる多いもの。特に花柄の毛が目立つちます ●ミドリタチツボスミレ (正式な品種ではなく俗称) 花弁が緑化した奇形花 ●ケイリュウタチツボスミレ(var. ripensis) 渓流対応変種 ●キマダラタチツボスミレ (正式な品種ではなく俗称) 不規則な黄斑が入る ●ショウヨウガタタチツボスミレ(正式な品種ではなく環 小葉型のタチツボスミレ 境対応型の一種?) まあ あまり細かく分けるのもどうかとも思うのですが いろいろ違いを探していくのもまた楽しいものです。