物臭狸の『すみれ world』

yahooから引っ越し中 トライしています。 いろいろな すみれたち を紹介しています。

2014年11月


ノジスミレ(野路菫)<学名:Viola yedoensis Makino >
スミレ科 スミレ属 多年草

今年の秋、{コスミレ、タチツボスミレ、アリアケスミレ}の
返り咲きを見ました。
もう一つ返り咲きしやすい ノジスミレ が咲いて
いないだろうかと探してみることにしました。

ノジスミレは毎年返り咲きが見られる、とても返り咲きしやすい
すみれの様です。
今年もたくさん咲いているのを見つけました。
 
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撮影日 2014.11.23: 群馬県
 
花に香りのあるすみれで、近ずくとふわっと良い香りがしました。
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もう実になって種を付けたもの、種を飛ばしたもの、
蕾もたくさん見かけました。

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連携記事

アカネスミレ(茜菫)<学名:Viola phalacrocarpa Maxim.>
スミレ科 スミレ属 多年草
 
 
日本各地の丘陵地、雑木林や草地、畑の土手など
明るい林縁や草地に多く見られます。
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葉は、長さ4cm前後で通常サジ形(三角状卵型)ですが、
円形に近いものから長三角形まで変異が大きい。
全体に毛が多いのが特徴です。
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花期は4月~5月
濃紅紫色の花色を”茜(あかね)色”として名前が
付けられました。
側弁の基部に白い毛が生える。
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側弁の基部は狭まりぎみで中が見えにくい。
子房にも毛がある。距は長さ6~9㎜と長く、
細くて短毛が生えています。
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全体に毛が多いのですが、側弁以外に毛がないものがあり変種
オカスミレ(Viola phalacrocarpa var. glaberrima)
として
区別されます。

一秋の住むあたりでは毛の少ないものが多く見られます。
 
 
ところで、こんなアカネスミレを見つけました。
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どうでしょう・・・分かりますか。
側弁に毛が生えていません。
花をばらしてみました。
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側弁だけにしてみましたが毛が見られないのが分かると思います。

アケボノスミレなどの様に側弁に毛があったりなかったりする
タイプのスミレ
マルバスミレの様に側弁の毛で品種に分かれるタイプ
いろいろとアカネスミレを見てきましたが側弁の毛のないものは
ほぼ無いと思っていたのですが・・・

スミレ(マンジュリカ)の場合も側弁に毛のないものがあり
ワカシュウスミレと呼ばれます。

側弁の毛で品種とすると
アカネスミレの側弁無毛タイプは”ワカシュウアカネスミレ”
なんて・・・
 
 
最後に今回3つの記事で言いたかった・聞きたかったことですが、
『側弁の毛』って何のためにあるのでしょうか。

『側弁の毛』(全身の毛も含めて)は分類にどの程度
有用なんでしょうか。

・アカネスミレの側弁無毛 見たことありますか。
他の地域での情報は無いでしょうか。
・サクラスミレなど側弁に毛のあるものの無毛タイプって
見たことありますか。
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サクラスミレ
 
毛についていろいろと教えていただければと思います。
皆さんよろしくお願いします。

マルバスミレ(丸葉菫)<学名:Viola keiskei Miq.>
スミレ科 スミレ属 多年草
 
本州、四国、九州の丘陵や山地の道端や向陽~半日陰地の
崩れやすい斜面、落葉樹林下などに生えています。
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葉は柔らかく、卵形~卵円形で、基部は心形
葉が丸いことから丸葉菫と呼ばれます。
(葉が丸いのは本種だけではありませんけど)
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以前は、毛が多いものを毛丸葉菫(ケマルバスミレ)として、
毛のないものをその変種として丸葉菫(マルバスミレ)と
していましたが、毛の生えていないマルバスミレは
ごく稀なため、最近では両者を同一種として「マルバスミレ
としています。
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花期は4月~5月。花はふつう白色ときに淡紅色を帯び、径2cm前後。
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割に多花性で多くの花をつけ見事な株に出会うことも多いです。
距は太くてがっしりしていて紅色が入るものが多いです。
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側弁の基部には毛があるものと無いものがあり、
毛があるものを品種ヒゲケマルバスミレ(f. barbata)とされます。
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ヒゲケマルバスミレの花
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側弁の毛 は分類に有用なんでしょうか。
(コスミレも西のほうでは髭の生えているものが多いそうですが
一秋の地元では無毛タイプが多くヒゲコスミレは少ないです。
 
 
次回アカネスミレを取り上げます。)
 
 
 
 

あんまりの物臭会員です。
会長の要望に答え、いままでに撮りためた写真からスミレ勉強会用に記事を作ります。
(3本立てで進めていきますので・・・)
 
まずいくつかスミレをご覧いただきましょう。
まずは一秋の大好きなスミレ  アケボノスミレから・・・
 
アケボノスミレ(曙菫)<学名:Viola rossii Hemsl.>
スミレ科 スミレ属 多年草
 

北海道南部から本州、四国、九州の太平洋側の内陸部中心に分布。
(西日本では少ないそうです。)
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花の色がうまく出ていませんね。・・・
 

明るくて乾いた雑木林の下や縁などに多いです。
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4月中頃~5月に紅紫色の大柄な美しい花を咲かせる。
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落ち葉の中から花だけが出ています。こんな環境のところが好きなようです。
 
葉が展開する前に花が開く特徴はスミレサイシンの仲間に共通する特徴。
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花だけが出ているように見えます。
 
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花弁は肉厚。側弁に毛が生えています
 
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こちらは側弁に毛が生えていません
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距は短くてぽっちゃりがたです。 ⇒ これもスミレサイシン類の共通した特徴の一つです。
 
一秋の住む群馬県ではちょっと山手へ行けばあちこちでアケボノスミレに
出会うことができます。

いろいろな花をご覧ください。
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側弁に毛のあるものないものがあります。
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拡大
 
果実
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葉は花後に大きく広がってきます。
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開くと綺麗なハート型です。
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