物臭狸の『すみれ world』

yahooから引っ越し中 トライしています。 いろいろな すみれたち を紹介しています。

ノジスミレ(野路菫)
<学名:Viola yedoensis Makino>
スミレ科 スミレ属 多年草


毎年秋咲き(返り咲き)を多く見かけます。
今日1輪だけ咲いていました。

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撮影日 2020.10.25: 群馬県

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ノジスミレはたくさんの過去記事があります。
ノジスミレの書庫を覗いてみてください。

今年は開花がやや早かったようです。

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撮影日 2020.04.26: 群馬県


ハグロスワスミレ(葉黒諏訪菫)
<学名:Viola x miyajiana f. sordida >








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の交雑種



草丈5~15㎝くらい

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葉は卵状披針型~披針型、縁は浅裂~中裂。
(葉の色がタカオスミレのように黒っぽく、
エイザンスミレのように細かく切れ込む。)
花期4月上~下旬、径1~1.5㎝くらい
で淡紅紫色~紅紫色または白に近いもの
など花色には変異がある。
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紫条はヒカゲスミレに似て多い。側弁には毛が生えて
いる。
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距は円筒形でやや太く毛がある。 

葉は卵状披針型~披針型、縁は浅裂~中裂。
(葉の色がタカオスミレのように黒っぽく、
エイザンスミレのように細かく切れ込む。)

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表はこげ茶色のタカオスミレの葉の影響で
茶色~こげ茶色をしていて毛が多い。
裏は白っぽい緑色でやはり毛が多く特に
葉脈上に目立つ。
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去年見つけた雑種、今年も見に行ってきました。
沢山綺麗に咲いていました。

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撮影日 2020.05.23: 群馬県






キョウガタケスミレ(経ヶ岳菫)
<学名:Viola sieboldii × selkirkii>



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の交雑種。



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雑種であるから当然両種の混生         
するところにのみ発生する。

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ミヤマスミレが亜高山帯以上に         
しか見られないことからこの雑種も亜高山以上でのみでしか
発生しないと思われる。(北方では低地でも可能性があるかも
しれない。)

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葉の基部は深く湾入し、葉身は卵形で先が尖り、
波状鋸歯がある。

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裏はやや紫色を帯びる。

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花は紅紫色のものから白いものまで変化があるという。
(今回見たものは紅紫色が濃かった。)

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唇弁はやや尖り気でフモトスミレ同様の紫条が強く出ている。
側弁にはフモトスミレ同様毛が生えています。

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詳細は過去記事で・・・

キョウガタケスミレ観察記録

キョウガタケスミレ

         

スミレの雑種  ~アリアケヒメスミレ~

雑種ばかリをを追っかけているわけではないのですが
スミレを観察していると意外と雑種に出会います。
今年も初の雑種スミレに出会っていました。

(見つけた時期に紹介した方が良かったのですが・・・
だいぶ遅くなってしまいました。)

今回紹介するのは

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撮影日 2020.04.5: 群馬県
アリアケヒメスミレと呼ばれる雑種スミレです。


アリアケヒメスミレ(有明姫菫)
<学名:Viola etonicifolia var. albescens
   x Viola inconspicua subsp. nagasakiensis>





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の交雑種で、
両種が混生している所では割とよく見つかるといいます。
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葉の裏面は赤紫を帯び、表面は暗緑色になることが多い。
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葉の基部の張り出した姿はヒメ似、
毛の量はアリアケスミレと同等かわずかに少ない。
葉柄はわずかに翼があるがアリアケスミレより狭い。
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花柄と萼片は赤い。
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春に紫条の多い青紫の花をつけます。
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距は丸くてやや短くわずかに薄桃色を帯びる。
側弁には両親同様に毛が生えています。
柱頭はカマキリ
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まとめると

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エイザンスミレ(叡山菫)
<学名:Viola eizanensis (Makino) Makino >
スミレ科 スミレ属 多年草




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撮影日 2020.03.15: 群馬県

エイザンスミレは早咲きのものから意外と遅くまで見かけます。
スミレらしからぬ切れ込んだ葉形が特徴的なスミレです。
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北青森から九州まで分布する日本固有種。
(東日本の太平洋側に多いといわれています。)
林の中や縁など半日陰のところに多いです。

綺麗に咲いていました。
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花はやや大きめで綺麗なピンク色。通常強い香りがあります。
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側弁に髭が生えています。
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こちらでは数多く見られます。

                                                                    スミレらしからぬ切れ込んだ葉
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数多く撮っていて記事になっています。
エイザンスミレの書庫に沢山ありますので覗いてみてください。


和名の由来は、比叡山に生えていることからと思われます。
別名「エゾスミレ

アオイスミレ(葵菫)
<学名:Viola hondoensis W.Becker et H.Boissieu>
スミレ科 スミレ属 多年草



アオイスミレ-01

                                                                      撮影日 2020.03.07: 群馬県
そろそろスミレの季節到来ですネ。
早咲きのアオイスミレが咲き出していました。

アオイスミレ-02

アオイスミレ-03
国外では中国や朝鮮からも記録はあるが、主な分布域は日本国内。
分布域は北海道から九州の宮崎県の道ばたや丘陵、低山の明るい森林内や
林縁部に多く、やや湿ったところを好んで生える。
西日本の太平洋側には少ないという。
アオイスミレ-04
全体に荒い毛の多いスミレ。立ち上がって葉をつける茎はないが蔓状の
匍匐茎を盛んに出し、多数が地表を覆うように増える。
アオイスミレ-05
葉柄は葉身より長く、葉身は丸っこい卵形、基部は心形で、先端は鈍く
尖るがあまりはっきりせず、場合によってはフキの葉のようにどこが
先端かわからないような形になる。
表面は葉脈に沿って少し窪み、まには波状の鋸歯がある。
アオイスミレ-06
葉柄には逆向きの毛が多数あるのも特徴である。葉は春には小さくて
長さ2-3cm、夏には大きくなって5cm以上になる。夏葉が大きくなるのは、
スミレ類では珍しくないが、アオイスミレではその差が著しい。
アオイスミレ-07
托葉は披針形でふちに細長い毛状の鋸歯がある。
アオイスミレ-08
早咲きのすみれで、花期は3〜4月、春早くに咲き、白に近い淡紫色~濃青紫色。
アオイスミレ-10
花弁は長さ1〜1.3cmで、側弁にすこし毛がある。
唇弁には紫条(紫の筋状の斑紋)がやや強く出る。
アオイスミレ-11
距は長さ3〜4.5mm、でこぼこして、後部が太い。
アオイスミレ-12
萼片は狭い長楕円形で毛があり付属体には切れ込みなどがなく丸く低い。
アオイスミレ-13
花柱の先はカギ形に曲がる。
アオイスミレ-14

アオイスミレ-15


花後は茎が匍匐して蔓状に伸びて葉をつけ、その葉腋に閉鎖花がつく。
さく果は直径約径5-6mmの球形で粗い毛が密生し、よく実る。果柄が曲がり
さく果は地面に転がっているように見える。
熟すと3裂するが、果皮片はほかのスミレのような舟形にならず、
種子をはじきださない。
種子は白っぽい色をしていて、ゼリー状の種枕(エライオソーム)が付いていて
アリに運ばれることで散布する。



名前の由来は”葵菫”で、葉の形がフタバアオイに似ることによる。

                      フタバアオイの葉

スクリーンショット (13)






別名をヒナブキといい、これは特に大きくなった時期にその葉が
フキに似ることから、小さな蕗、との名前である。


西洋のスミレで有名なニオイスミレに近縁なもので、
近縁種の多くはユーラシア大陸に分布し、

日本では他にエゾアオイスミレ <学名:Viola collina Besser>がある。
エゾアオイスミレは冬に地上部が完全に枯れる点ではっきりと異なり、
分布は日本では本州中部の高地から北海道、見られる場所は少ないが、
国外では東アジアに広く知られ、その分布はアオイスミレよりむしろ広い。
いがりまさし氏は、『おそらく日本の湿潤な気候に合わせて
特化したのがアオイスミレであろう 』と述べている。


               〔タチツボスミレとの葉の違い〕

アオイスミレ-09



近くにタチツボスミレの株がありました。
感じはやや似ていますがよく見れば葉だけでも識別が可能です。


左 : アオイスミレは丸みがあって脈の部分がややくぼんでいます。
右 : タチツボスミレは先端がやや尖り、表面はつるっとしています。




コスミレ(小菫)
<学名:Viola japonica Langsd. ex Ging.>
スミレ科 スミレ属 多年草

まずは去年2019.12.8に咲いていた冬菫のコスミレです。

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先日ちょっと出かけたときに見かけたすみれです。

コスミレが咲いていました。
まだ冬菫の花という感じでした。

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撮影日 2020.02.16: 群馬県

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色白の花です。

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撮影日 2020.02.16: 埼玉県

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髭があるのでヒゲコスミレと呼ばれるタイプですね。


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半月経ってだいぶ暖かくなってきました。
コスミレ春の花が綺麗に咲きだしていました。

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撮影日 2020.03.01: 群馬県

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ちょっと色変わりの花です。
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葉の様子
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