物臭狸の『すみれ world』

yahooから引っ越し中 トライしています。 いろいろな すみれたち を紹介しています。

資料

すみれの花の季節も終わりました。夏になると葉が大きくなったり、形が変化したり
より日光を受けやすくして光合成を積極的に行おうとしています。
そんな葉を夏葉と呼んで花の時期の葉と区別しています。

先日、しばらくぶりで榛名山に行ってきました。いくつか夏葉を撮ってきたので紹介します。
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撮影日 2021.7.31: 群馬(榛名山)

この中に3種類のスミレが写っています。








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①タチツボスミレ   ②エイザンスミレ   ③アケボノスミレ    です。
タチツボスミレやアケボノスミレでは形は変わりません。大きさが大きくなるぐらいなんですが、

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エイザンスミレは切れ込みが変わります。
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下の小型のものが春の花時の葉、  上の大きいのが夏葉です。
切れ込みが浅くなり、全く幅が変わっているのが分かると思います。
よく似たヒゴスミレでは極端な葉の変化はありません。



雑種の葉はどうなのでしょうか。
大きさは変化(大きくなる)  しますが、切れ込みは変わらないようです。
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オクタマスミレ  (ヒナスミレ × エイザンスミレ)
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いくつかブログを分けていますので
他でどんな記事を載せているのか
チョットばかり紹介します。

(5月の記事リスト)

物臭狸の『草木見聞録』  https://ameblo.jp/hanano500/

 6/8・キョウガタケスミレ観察記   6/2・キョウガタケスミレ速報
 5/29・フイリタナオスミレの観察  5/28・ギフチョウ(?)
  5/28・JSXA宇宙空間観測所     5/14・ウスバシロチョウ
 5/6・10年ぶり再開(ゲンジスミレ)

物臭狸の『花日記』    https://blog.goo.ne.jp/hanano800

 6/14・キョウガタケスミレ観察記  6/14・キョウガタケスミレ速報
 6/13・フイリタナオスミレの観察  6/12・ギフチョウ(?)
  5/28・JSXA宇宙空間観測所     5/21・ウスバシロチョウ
 5/14・10年ぶり再開(ゲンジスミレ)5/2・イワネコノメソウ

            

物臭狸の『雑草日記』   https://sumire500.blog.fc2.com/

 6/12・イタチハギ         6/9・ハルジオンとヒメジョオン
 5/22・マツヨイグサ        5/22・シリーズ春の雑草⑤オッタチカタバミ
  5/20・シリーズ春の雑草④ツボミオオバコ  5/17・ハルジオン
 5/17・シリーズ春の雑草③ハルジオン    5/15・シリーズ春の雑草②アカバナユウゲショウ
 5/14・シリーズ春の雑草①コマツヨイグサ  5/13・野豌豆6
 5/13・野豌豆5               5/13・野豌豆4
 5/13・野豌豆3               5/13・野豌豆2
  5/13・野豌豆1

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撮影日 2017.08.13: 群馬県
ボタンヅルが咲いていました。
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センニンソウの花を探したのですが
1つ2つ開きだしただけでした。
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センニンソウの仲間(キンポウゲ科センニンソウ属)の特徴

ほぼ世界中に約300種が知られ、分布の中心は東アジアの暖帯域で熱帯域にも広がっている。よく知られているものは蔓性で葉を対生につけるもので、葉はたいていの場合に複葉で、羽状か3出かの形を取るものが多い。花は4枚から8枚の花弁があるように見えるが、実際にはそれらは萼であり、大部分の種では真の花弁は持たない。果実の先端に羽毛状の細長い突起がある。花にしても、上向きに大きく開くもの、俯いて咲くもの、単独に咲くもの、多数を花序につけるものがある。花が美しいことから観賞用に栽培されるものもあり、園芸方面ではクレマチスと呼ばれる。一部の種を中心に品種改良も行われ、多くの園芸品種がある。有毒成分を持つ有毒植物としても知られている。それを利用して薬草として用いられているものも数多い。キンポウゲ科の中ではかなり特異なものである。まず茎が長く伸長し、先端が無限成長するのは、植物としては当たり前に見えるが、キンポウゲ科では例外的である。また葉が対生であることも例が少ない。



日本産のものではボタンヅル、センニンソウ、ハンショウヅル、
クサボタンなどがある。
センニンソウ、ボタンヅルについて識別の記事を載せたことが
ありますが、そろそろ花盛りになるので再掲しておきます。


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もし誤りなど気づいたことがあればぜひコメントください。

 我が家の前の道端にノジスミレが生えています。
その葉には虫に食われた跡があります。

犯人は…こいつでした。
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 ゲストブックにある方から質問されたのですが、
『スミレの花が終わった頃からだと思いますが、花も咲かずに種ができます。
その種は発芽する能力があるんでしょうか?』
スミレの生態に関することですから他の方々にも参考になると思いますのでこちらで
回答したいと思います。
 まず、発芽能力は有ります。
スミレ類の種子は”硬実種子”と呼ばれる大変種皮の硬い種子で一度に全部発芽はしません。
休眠して後から発芽するものも有ります。
何らかの環境悪化があったとき一度に発芽すると全部枯れてしまうことがあるのを防ぐため
発芽をずらすと言われています。
 さて「花も咲かずに種ができます」と有りますが、花も見られるはずです。
ただ開かない花”閉鎖花”なのです。
春に咲く普通の花は{開放花・開錠花・普通花}などと呼ばれるもので普通に開き
ポリネータ(訪花昆虫)によって花粉が媒介されて種子をつけます。
 さて、すみれは考えました。「もし虫が来なかったらどうしよう」・・・
種が出来ないこと(子孫が残せ無い)になってしまうのでなんとかしたいと。
 開放花の後蕾のようなものが沢山出てきます。が開かずに自花受粉して実を付けます。
閉鎖花です。開かず自花受粉するので種が出来ます。昆虫も必要ありません。
 スミレは春に虫を呼んで他の花の遺伝子を組み込んだ種子をつけ
夏には自家受粉する閉鎖花を付けて確実に種子をつけるのです。
 さてこのスミレの種子ですが、種子には”エライオソーム”と呼ばれる物質が付いています。
この物質は蟻が好むため散らばった種子は蟻によって運ばれて分布を広げます
 
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