物臭狸の『すみれ world』

yahooから引っ越し中 トライしています。 いろいろな すみれたち を紹介しています。

2018年05月

フイリシハイスミレを見に5月の連休に出かけた長野の山で
咲いていたスミレたちをご覧ください。

① ケタチツボスミレ / サクラタチツボスミレ





ケタチツボスミレ(毛立坪菫)
<学名:Viola grypoceras A.Gray
    f. pubescens (Nakai) M.Mizush.>



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撮影日 2018.05.05: 長野県
北海道から沖縄の野原から山林内までさまざまな環境に広く
分布し、 垂直分布も幅が広く、本州中部では海岸~亜高山帯
まで見られる。最も広く見られるスミレです。
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分布量・個体数も多いということで変異も多くあり
面白いすみれです。
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花柄に毛が生えているのが分かるかと思います。

毛の多いものは"ケタチツボスミレ"と呼ばれる品種です。

↓🔍⊕で大きくなります。
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サクラタチツボスミレ(桜立坪菫)
<学名:Viola grypoceras A.Gray
       f. rosipetala Hiyama>

スミレ科 スミレ属 多年草


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タチツボスミレの花色が桜色・ピンクのものが見られました。
「サクラタチツボスミレ」と呼ばれる大変綺麗な品種です。
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↓🔍⊕で大きくなります。
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ヒゴスミレ(肥後菫)
<学名:Viola chaerophylloides (Regel) W.Becker
      var. sieboldiana (Maxim.) Makino>

スミレ科 スミレ属 多年草







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撮影日 2018.04.15: 群馬県
本州(秋田県以南)、四国、九州。山地の日当たりの良い落葉樹林の下や、
草原などに生える。
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葉は細く細かく裂け、3全裂し、側裂片はさらに全裂し、5全裂状となる。
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小葉は細かく切れ込み、裂片は線形で少数の切れ込みがある。
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花期は3〜5月。花は白色まれに淡紅色、径1.5~2cmで芳香のあるものが多い。
萼片は披針形~広披針形。花の中心部は黄緑色を帯びる。
側弁は有毛。唇弁には紫条がある。距はさ4~6mm。
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撮影日 2018.04.28: 群馬県
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連休の終わりころ見に行ってきました。
いつもだと未だ咲いていないであろうと思われるのですが
今年は暖かくスミレの花が早いので確認に行ってみました。
僅かに咲き始めたところでした。







ナエバキスミレ(苗場黄菫)
<学名:Viola brevistipulata (Franch. et Sav.) W.Becker
    subsp. brevistipulata
        var. kishidae (Nakai) F.Maek. et T.Hashim.>

スミレ科 スミレ属 多年草








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影日 2018.05.04: 群馬県
オオバキスミレの変種の一つ。上越国境付近の亜高山(東北地方南部飯豊山地から
北アルプス北部にかけて
)の山地帯~亜高山帯に分布。
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草丈5~15㎝程度、茎は紅紫色を帯びる。
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根茎を伸ばして大きな群落を作ることが多い。
托葉は三角形で全縁。
根生葉は心型、茎葉は心形~三角状心形で先が尖る。
やや厚く光沢感が強い。上部の葉ほど細長くなり、脈は凹み赤みを帯びる。
花期は6~7月、花径15~20㎜ぐらいで鮮黄色、側弁の基部は有毛で、
唇弁には紅紫色の条が入り、花弁の裏側は紅紫色を帯びる。
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上弁と側弁が大きく舌弁は小さい。距は短くて目立たない。
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↓🔍大きく成ります。
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フイリシハイ×マキノ(斑入り紫背董×牧野董)
<学名:Viola violacea f. versicolor×v. violacea var. makinoi >
スミレ科 スミレ属 多年草



    フイリシハイスミレ   と    マキノスミレ   の交雑種
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撮影日 2018.05.05: 長野県
丈5~10㎝くらい
葉は緑色。脈に沿って斑が入り無毛。葉裏 淡紫色。
シハイスミレのように濃くはない。
形は両親の中間形だがやや幅がある。
狭卵状披針形で、マキノスミレより基部がやや広い。
托葉 長三角形で鋸歯がある。
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花期4月上旬~5月上旬頃 。花は1.5㎝前後、 側弁には毛がない。
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距は淡紅紫色で細めで長い。
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萼は暗淡紫色で付属体は全縁。
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交雑する両親の色によって花色に変異があり準白色~淡紅紫色~紅紫色と
幅広い。
(ここのフイリシハイは淡紅紫色、マキノスミレはやや濃い
紅紫色が多く交雑種はやや濃い淡紅紫色といった感じです。)

親であるマキノスミレとフイリシハイスミレの中間型のような葉が特徴。
不完全稔性があるとされるため種子で増えることもあるといいます。
 
今回訪れた山はマキノスミレとフイリシハイスミレが多く混生しており、
斑が入った細めの葉のすみれも多く、交雑種の可能性がとても大きい。
とても悩まし個体もありました個体が多かったです。
(掲載した写真は出来るだけわかりやすく特徴が出ているものを選んだ。)





マキノスミレ     
の特徴としては
  シハイスミレの変種で東日本に多く分布しています。  葉は細い披針形で全体に細長い三角形という感じ。  葉は垂直に立つ傾向が強いのが特徴です。  (全てが垂直ということではありません。)
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フイリシハイスミレ  の特徴としては
  シハイスミレの変種で葉脈に沿って白い斑が入る品種。 葉は長卵形~披針形。葉は斜め上から水平になる。



雑 種

やや立つ幅の狭い葉に斑が入っている・・・両種の特徴が表れています。

フイリシハイスミレ(斑入紫背菫)
<学名:Viola violacea Makino f. versicolor E.Hama>
スミレ科 スミレ属 多年草




一秋の地元では見られないスミレです。
長野まで見に行ってきました。


シハイ スミレで葉が斑入りのものです。
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撮影日 2018.05.05: 長野
本州中部(長野県)以西、九州に分布山間部に生育する。
標高が高い場所とは限らないが、市街地や耕作地の周りに
出現することはなく、雑木林や森林の林縁などに生える。
やや木陰に見られることが多い。
数は多く、生育地では密集した群落は作らないが、
まばらに多数が生えた結果として一面に花が咲いているのを
見ることがある。
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背丈はせいぜい10cm、より低いこともある。
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葉は少数を根生する葉は長い柄があり、葉身は2-4cm、
葉柄はそれと同じくらいか長い程度。葉身は細長く、三角状狭卵形、
基部は深い心形。縁にはごく浅い鋸歯が出る。葉は柔らかく、
表面は深緑色で白い斑が入る。裏面は緑の色が薄く、
それに紫の色が乗るのが普通である。
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紫の色には個体差があり、
薄く紫のものからかなり濃いものまであり、色の濃いものでは
葉柄なども紫がかる。両面とも毛はない。
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花茎は細く立ち上がる。花期は4-5月と言われるが、
同じ地域のスミレの中でも早いほう。
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花は赤みの強い紫だが、
ほとんど白く見えるほど薄い場合もある。花弁は長さ8-11mm、
側弁はふつう無毛、距は5-6mm、細くて上を向いている。
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名称は紫背菫で、葉裏が紫であることを指したものとのこと。

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