物臭狸の『すみれ world』

yahooから引っ越し中 トライしています。 いろいろな すみれたち を紹介しています。

2013年02月

 スミレを調べるための資料として
スミレのことが出ている図書を紹介します。
図鑑など一部としてスミレが出ているものは沢山あるので省略して
スミレに特化している本を紹介します。
(絶版になっているものも多いです。)
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意外と種類が多いです。
手に入れやすいものでは13,14『日本のスミレ』と『スミレハンドブック』はスミレをやるには揃えておいたほうがいいです。
 

 今回は スミレの調べ方 同定の仕方 についての記事です。 
(というほど大げさなものではないですが。)
よく伺うブログ 『楽のデジカメ散歩』 に菫の花が出ていましたので、
ちょっとお借りしてそのスミレが何スミレかを調べてみたいと思います。
(樂さんに画像使用の許可はいただいています。)
このスミレです。
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鎌倉のお寺で咲いていたそうです。
葉は写っていないので花だけの情報から調べます。
 
 
写真から得られる情報は
 
①花形・花色  各花弁で紫色で紫条(※1)が目立つ。
側弁(※2)    無毛。
③花柄      無毛のように見えます。(がくも)
 (※3)     紫色で短くはなくさほど細くも長くもない。
がく歯(※4)   付属体(※4)はかなり尖っていて長い
          などです。

 ※1 紫条:花弁に入っている紫色のすじ
 ※2 側弁:スミレの花弁の中で左右の2枚
 ※3 距:下の花弁(唇弁)で花の後ろに突き出した袋状の部分
 ※4 がく歯:がくの上についている付属体の切れ込み
      (花の構造については 
こちら の記事で)
画像に記入すると
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鎌倉という地名から地域性の有るスミレについて絞り込めます。
高山性のものではなく関東沿岸に分布するスミレのひとつということです。
 
花形・花色 花色は光の方向や強さ、撮り方などでかなり変わってしまうので
          注意が必要なんですがこの花を見ると各花弁の紫条が目立つ
           のが分かりますね。タチツボスミレの花では側弁や上弁には
             あまり紫条が目立ちませんから除外できると思われます。
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側弁     側弁の付け根に毛が生えているかいないかも重要なポイントに
         なります。このスミレには毛が生えていませんね。
         スミレ(マンジュリカ)には通常毛が生えていますから
         違うということになります。
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 花柄    全体に無毛のように見えます。毛の状態もポイントではありますが
         写真ではなかなか分かりにくいものです。
         とりあえず無毛と判断してアカネスミレのような毛の多いスミレは
         対象外となります。
 
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      まず色が薄くないのでヒメスミレではないですね。短くないので
         スミレサイシンの仲間ではないですね。
         アカネやノジはやや細長いのでちょっと違います。
 
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がく歯    がくの付属体に歯(切れ込み)が有るかなども見ておくと
         分類のポイントですから役に立ちます。スミレ(マンジュリカ)では
         ほぼ歯がなく丸い付属体をしています。
 
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ということで  対象として {  コスミレ・マキノやシハイスミレ  } などが残りますが
         花色形から  コスミレ ではないかと考えます。
 
ちょっと色は薄いのですが前に撮ったコスミレです。
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注) 毛の状態や色・ほか変異や環境でいろいろと変わってしまうこともありますから
    総合的に見ることが重要です。
 
もし上記内容に誤り・疑問があったらぜひ連絡ください。

 スミレ専門のブログ作っちゃいました。
よろしくお願いします。
本家からスミレの記事をこちらに引っ越してきます。
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ニオイタチツボスミレ 
スミレの花が咲き出すまで「物臭狸の花日記」からの記事移転などをしていきます。
新投稿記事と区別のため移転記事には()で花日記での投稿日を入れるようにしています。
 
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 今日は一秋にとっての幻のスミレをご覧いただきましょう。・・・
   といいたいのですが
見つからないので  幻なんです。
何を言っているか分からないと思いますが、おいおいと
 
 
 まずスミレに興味を持ち出すと身の回りでスミレ・ノジスミレ・ヒメスミレ・コスミレとか
いろいろと見つかってくると思います。
そしてやや遠出をして山間地のスミレにあこがれる様になります。.
スミレのプリンセスと言われる ヒナスミレ
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すみれの女王様 サクラスミレ
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などなど
さらに高じると
地元で見られない地方のスミレや
珍しいスミレ   例えばi日本中で長野県のみでしか見られない  タデスミレ
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等々
または見る目が育てば雑種なんかも探してみたくなります。

てな感じで一秋もスミレを観察してきました。
 
              ~  続く  ~


   一秋のスミレ観察の原点は

ノジスミレ
    と 
ヒメスミレ 
    なんです。
子供の頃から10年ぐらい前まで住んでいた所は周りが畑や桑畑などで自然が豊富で
家の隣の畑を借りて家庭菜園(と言うには広すぎる程でしたが)をやっていました。
周りにはノジスミレやヒメスミレが ぞっくり・掃いて捨てるほど・・・?! 生えていました。
特にノジスミレは香り良く紫色の花を楽しませてくれました。
ヒメスミレは香りがなくやや青みが強い花でした。
花形も違うので識別は容易でした。
いつの頃か
青みの強い香りのない花を咲かせるノジスミレ(?)を見るようになりました。
      (ノジスミレに似ていたのでノジスミレと決め付けていたのですが・・・)
今考えると両種の雑種ではなかったかと思えます。
もうそこは宅地となり家がたくさん建っていて跡形もなく・・・
以来その花には合えなくなってしまいました。
いろいろな書物等でも記載がなく  本当に幻となってしまいました。
どなたか  ノジスミレとヒメスミレの雑種をご存知ありませんか。
 
 
一秋にとって
もう一度見たい  幻の花  です。

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