身近なスミレについてまとめてみました。
色々な情報入れすぎて何が何だかわからない状況になっちゃったかも…



イメージ 3撮影日 2018.4.15: 群馬県(妙義山)
スミレ(董)
<学名:Viola mandshurica W.Becker>
スミレ科 スミレ属 多年草


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スミレは、春に道ばたで濃紫色(菫色)の花を咲かせる野草として
知られます。
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北海道から九州屋久島までの平地人里から山間部の道ばたなどに
広く分布し、芝生や路傍、堤防など人里に生育するスミレとして
なじみ深く生育範囲は広い。
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撮影日 2018.4.15: 群馬県(南部一秋地元)
地下茎は太くて短く、多数の葉を根出状に出す。
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葉は少し長めの葉柄があって、やじり形で先の丸い葉をつける。
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柄の部分に翼と呼ばれるひらひらがついている。
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花後に出てくる葉は やや大きくなる。(夏葉と呼ばれる。)

***** イメージ 24去に撮ったものから花後(葉)の様子 *****

















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若い果実

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撮影日 2018.4.15: 群馬県(南部一秋地元)
花は独特の形で、ラッパのような形の花を横向きにつける。
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5枚の花びらは大きさが同じでなく、下側の1枚が大きいので、
花の形は左右対称になる。

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花弁は5個。(上弁2個、側弁2個、唇弁1個)
側弁の基部には白毛がある。

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撮影日 2018.5.1: 長野県
唇弁の後端は袋状になっていて距(きょ)とよばれる。
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撮影日 2018.5.4: 群馬県(榛名山)
萼片も5個あり、萼片の後部に付属体がある。

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付属体には切れ込みはない。

雄しべ5個のうち、下側の2個には緑色の長い距がある。
雄しべの距は唇弁の距の中に納まっいて、蜜を分泌し、
唇弁の距に蜜がたまる。蜜を吸いにきた虫が雄しべの
距を動かし、葯から花粉が出て、虫に付く仕組みに
なっている。
                                                   
雌しべは子房と花柱の長さがほぼ同長。花柱の基部は首のように
曲がり、先は広がっている。花柱の先端の下側にある小さな突起が
柱頭である。柱頭の先端に穴があり、粘液を出し、
花粉をくっつきやすくしている。

過去に散ったものから  柱 頭  の様子
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撮影日 2018.5.1: 長野県
春に開く花は花粉を媒介して種子を形成するが、それ以降の季節では
つぼみは形成するが花を開くことなく、閉じたままで種子を形成する
閉鎖花をつける。
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ス ミ レ の 繁 殖 戦 略
春には他花との花粉媒介を行うことによって多様な遺伝子を持った種子を形成し、それ以降は花粉を媒介せず、効率的な種子形成を行う、融通性の高い方法であると考えられる。


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スミレの和名については諸説あるが、
花の形状が墨入れ(墨壺)を思わせることによる、という説を
牧野富太郎が唱え、牧野の著名さもあって広く一般に流布しているが、
定説とは言えない。

墨 入 れ 

大工さんなどが木工の際に使用する道具であり、糸に墨を吸わせてピンと張り、板などに糸を打ち付けて鋸などで加工する際の直線を描く道具
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学名の種小名 mandshurica は「満州の」という意味である。
和名である「スミレ」は、属名や科名、さらには目名と紛らわしいので、
スミレ愛好家は特に本種を指す場合、この種小名に由来する
マンジュリカと呼ぶことがある。





山菜としても利用されている。

葉は天ぷらにしたり、茹でておひたしや
和え物になり、花の部分は酢の物や吸い物の椀ダネにする。
他のスミレ科植物、例えばパンジーやニオイスミレなどには
有毒なものがあるため要注
意。





上の中にもいくつか出ていますが唇弁の付け根にある白い部分が無いものが
時々見られます。
明神スミレと呼ばれるタイプですが品種とはされていません。
俗称に成ります。
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     普通の菫の花            ミョウジンスミレ