ヒカゲスミレ(日陰菫)
<学名:Viola yezoensis Maxim.>
スミレ科 スミレ属 多年草



まずはヒカゲスミレの解説から

北海道南部から九州は阿蘇山付近まで分布しているが東北から
中部の太平洋側の低山地に多く西日本では少ないという。
谷沿いや沢沿いの落葉樹林の下など湿度が高いところを好み
根を伸ばして群落を形成することが多い。
高さは5~12㎝。地上茎はない。

葉は長卵形から長三角形で先は尖り基部は心形となる。葉裏は緑色。
全体に粗い毛がある。
普通両面とも緑色で柔らかい感じがする。葉の表面がやや黒紫に
色づくことがある。
         

~ 葉の変化 ~

 ▲葉の表が茶色になるのをタカオスミレと呼ぶ。(高尾山で最初に
     発見された事で高尾の名が付いた。)
   ●葉の表面が褐色になるものをハグロスミレと呼びタカオスミレとは
     区別しています。

   ※ 最初の報告では、タカオスミレは葉の裏までこげ茶色から黒紫色に
   なるものとされ、葉の表面だけがこげ茶色から黒紫色になるものは
      ハグロスミレとされていたが、最近では、まとめてタカオスミレ
   というのが普通となっています。

   ■褐色に斑が入るものをフイリヒカゲスミレと呼びます。
   ◆阿蘇山で見つかり葉がヒョウタン型になるものを「アソヒカゲスミレ
   と呼びます


花期4月~5月。 花は直径2cm程で白色。花付きはあまり良くなく
大株なのに咲いてないというものも見かけます。
側弁と唇弁の紫条は濃く独特の模様をしています。
側弁の基部には毛が生えています。
距はやや太く、白地に紅紫色の微細な斑点がつくこともある。
 
別名:エゾコスミレ




ヒカゲスミレは葉の変化が面白いものです。
まずは一秋の地元で見られるヒカゲスミレを紹介します。


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撮影日 2018.04.19: 群馬県
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毛深いスミレです。花柄など白い毛で覆われています。
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唇弁、測弁に紫条があります。
強く濃く独特の模様をしています。
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長卵形で先は尖り基部は心形となった葉で 全体に粗い毛が多いです。
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