パンジー/ビオラ
ノジスミレ ~秋菫~
ハグロスワスミレ ~2020~
今年は開花がやや早かったようです。
ハグロスワスミレ(葉黒諏訪菫)
<学名:Viola x miyajiana f. sordida >
と
の交雑種
草丈5~15㎝くらい
(葉の色がタカオスミレのように黒っぽく、
エイザンスミレのように細かく切れ込む。)
花期4月上~下旬、径1~1.5㎝くらい
で淡紅紫色~紅紫色または白に近いもの
など花色には変異がある。
紫条はヒカゲスミレに似て多い。側弁には毛が生えて
いる。
距は円筒形でやや太く毛がある。
葉は卵状披針型~披針型、縁は浅裂~中裂。
(葉の色がタカオスミレのように黒っぽく、
エイザンスミレのように細かく切れ込む。)

茶色~こげ茶色をしていて毛が多い。
裏は白っぽい緑色でやはり毛が多く特に
葉脈上に目立つ。
キョウガタケスミレ ~ 2020 ~
去年見つけた雑種、今年も見に行ってきました。
沢山綺麗に咲いていました。
撮影日 2020.05.23: 群馬県
キョウガタケスミレ(経ヶ岳菫)
<学名:Viola sieboldii × selkirkii>
と
の交雑種。
雑種であるから当然両種の混生
するところにのみ発生する。
ミヤマスミレが亜高山帯以上に
しか見られないことからこの雑種も亜高山以上でのみでしか
発生しないと思われる。(北方では低地でも可能性があるかも
しれない。)
葉の基部は深く湾入し、葉身は卵形で先が尖り、
波状鋸歯がある。
裏はやや紫色を帯びる。
花は紅紫色のものから白いものまで変化があるという。
(今回見たものは紅紫色が濃かった。)
唇弁はやや尖り気でフモトスミレ同様の紫条が強く出ている。
側弁にはフモトスミレ同様毛が生えています。
詳細は過去記事で・・・
アリアケヒメスミレ
スミレの雑種 ~アリアケヒメスミレ~
雑種ばかリをを追っかけているわけではないのですが
スミレを観察していると意外と雑種に出会います。
今年も初の雑種スミレに出会っていました。
(見つけた時期に紹介した方が良かったのですが・・・
だいぶ遅くなってしまいました。)
今回紹介するのは
撮影日 2020.04.5: 群馬県
アリアケヒメスミレと呼ばれる雑種スミレです。
アリアケヒメスミレ(有明姫菫)
<学名:Viola etonicifolia var. albescens
x Viola inconspicua subsp. nagasakiensis>
と
の交雑種で、
両種が混生している所では割とよく見つかるといいます。
葉の裏面は赤紫を帯び、表面は暗緑色になることが多い。

葉の基部の張り出した姿はヒメ似、
毛の量はアリアケスミレと同等かわずかに少ない。
葉柄はわずかに翼があるがアリアケスミレより狭い。
花柄と萼片は赤い。
春に紫条の多い青紫の花をつけます。
距は丸くてやや短くわずかに薄桃色を帯びる。
側弁には両親同様に毛が生えています。
柱頭はカマキリ

まとめると
エイザンスミレ ~2020~
<学名:Viola eizanensis (Makino) Makino >
スミレ科 スミレ属 多年草
撮影日 2020.03.15: 群馬県
エイザンスミレは早咲きのものから意外と遅くまで見かけます。
スミレらしからぬ切れ込んだ葉形が特徴的なスミレです。
北青森から九州まで分布する日本固有種。
(東日本の太平洋側に多いといわれています。)
林の中や縁など半日陰のところに多いです。
綺麗に咲いていました。
花はやや大きめで綺麗なピンク色。通常強い香りがあります。
側弁に髭が生えています。
こちらでは数多く見られます。
スミレらしからぬ切れ込んだ葉
数多く撮っていて記事になっています。
エイザンスミレの書庫に沢山ありますので覗いてみてください。
和名の由来は、比叡山に生えていることからと思われます。
別名「エゾスミレ」